渋谷君 牛には毛が生えているのだよ

 Amazon マーケットプレイスで売れた本ですが、売れないように高値にするのを忘れ売れてしまって、地団駄踏んだ、本。


 ロッキングオンの読者だったのは遥か昔で、僕は渋谷の言う、70年代ロックスノッブな、新左翼にかぶれた、唯物史観の亡者、ミュージック・マガジンや、売れてる売れてないの基準でもはや、敵でもないと思っている、レココレの購読者なんで、はっきり言って、彼らの音楽評論や、雑誌、音楽出版物に全く興味はありませんが、この本は笑ってしまったり、感心するやら、呆れるやら、色々な意味で面白い本でした。


知ってる人は知ってるので、割愛しますが、音楽バカオヤジが2人で、友達のノリで言いたい事を言うという、くだらない企画なのですが、何故か、ロッキングオンでは長寿の人気コーナー、「俺社長だし、金儲かってるけどな」という、ほりえもんでも言いそうにない言葉をほざく渋谷や、ビートきよし、松本竜二的あつかいでも、何故か意気揚々な松村の鼻つまみな発言も、笑って読めてしまい親近感さえ覚えてしまうのが不思議。

4コマのサイバラの漫画も抱腹絶倒、彼女が、ネビル・ブラザーズのファンだったのを、初めて知ったぞ。(それで、マッチョなエアロン・ネビルみたいな男と付き合ったり、仕事したり、結婚したりするんだね)


けれど、渋谷発言にうなずくこともしきり
女子アナというだけで、おだててしまう日本人の気質を皮肉ったり(NHKクボジュン出たら、テレビ消すぞという発言は、オラもそう思っていた。本気で気分悪くなったもんな。今は、関係ないけど女優石田ゆり子かな。あの顔イヤ、何故不細工な姉が残って、むっちりで可愛かった妹が残らない!!)売れれば勝ちという単純な経営センス。エリック・クラプトンの主体性のない音楽と可哀相な人生の話なんか、フムフムと感心しまくりでした。


さて、ロッキングオンの背表紙を並べると、マリリン・モンローのセクシーポーズになるという頃の年、高校の頃だから20年くらい前だと思いますが、渋松対談で、こんなやり取りがありました。完全に記憶なので間違ってたらごめん。


渋谷「この間、牧場に行ったんだよ。」
松村「それで」
渋谷「牛って、面白いなと思って柵に近付いてみたら、牛って毛が生えているんだよ。俺びっくりしちゃって、」
松村「当たり前だろ、そんな事も知らないのか」
渋谷「牛の柄って、皮膚だと思ってたんだよ」
松村「・・・


というようなやり取りだったと思いますが、
オイオイ、だったらバッファローとか水牛とかどうなるの。思い切り毛がはえてるじゃん。
お前の革靴は、牛柄なのか?
などと、疑問点が、噴出しましたが、後日、東京出身の友人達が、こと、自然の事となると、異常な発言を平気でするので、「人参って木になるんだろ」とか、公園で近道しようと植え込みに入ろうとすると、「蜘蛛に血を吸われるから、道じゃないとイヤ」とか言うので、こういうのが当たり前なんだと後で妙に感心した事を覚えています。


て言うか、


ピンクフロイドの原子心母のジャケ見ろよ。牛、毛生えてるじゃん」


と、いう突っ込みを今入れときましょう。


さて、明日は、唯物史観に毒された、渋谷が真剣に休刊になってほしいと思っている、ミュージックマガジンの発売日、なんか、この2人の対談読んでると、老いてますます元気みたいな、老人力を感じて、ミュージックマガジンほんとに休刊になりそうな、不安覚えました。


そうなったら困るので、明日は必ず買います。


しかし、渋谷と、中村とうようって本当に対照的だな。


渋谷は、ポルシェ大好き。


とうようさんは、車は殺人兵器と罵っている。
うーん、個人的にどっちもどっちなんだけど。


さあ、みんなで、渋谷陽一みたいに、遺伝子残す為にやな人になりましょう。

渋松対談Z

渋松対談Z

今度ブクオフの105円コーナーで見かけたら確実にゲットしよう。