ジェシ・ウィンチェスター バガボンドな生き方

ジェシ・ウィンチェスターというと、ザ・バンドのロビー・ロバートソンのプロデュースのファーストアルバム"ジェシ・ウィンチェスター"の方が有名ですが、このアルバムは地味ながらも、優しい歌声が魅力です。前作でエンジニアだったトッド・ラングレンのプロデュースです。トッドの持ち味や色が出ているわけではありませんが、名門レーベル ベアズウェルの音がします。ジェシ・ウィンチェスターはずーとカナダの人だと思っていたのですが、本当はアメリカ人で徴兵拒否の為、アメリカに帰る事ができず、モントリオールに住んだいたんだそう。なるほど、それで彼のバガボンドな歌詞に納得出来ます。内ジャケには、彼の生活をかいま見せる写真があり、奥さんや友人とのスローな生活が伺えます。

ミッドナイト・バス
           ジェシ・ウィンチェスター

冷たく暗い星ひとつ見えない夜
風のなく音だけが聞こえる
こんな夜に旅に出るのは愚か者だけ
真夜中のバスに乗る愚か者たちがいる


バスに揺られて旅をする
俺は好奇心に満ちているからだ
どこまでも飛んでいきたい気分
真夜中のバスに揺られながら


バスに揺られて旅をする
俺は好奇心に満ちているからだ
どこまでも飛んでいきたい気分
真夜中のバスに揺られながら


何の変哲もなく生きてきた俺だけど
平凡な人が眠るちっぽけな町から出て行く
彼らの慈愛に満ちた暖かな家庭を見ると
真夜中のバスは哀しげな音をたてる



バスに揺られて旅をする
俺は好奇心に満ちているからだ
どこまでも飛んでいきたい気分
真夜中のバスに揺られながら


そうさ 君も真夜中のバスに乗っていた