レイド・バックの本当の立役者
今月号のレココレ(レコードコレクターズ)を読んでいたら、ピーター・バラカンが語る、10代の音楽体験というコーナーが何ヶ月前から始まっていて、今回は、ローリング・ストーンズの事が書いてありました。彼の弟も共に、ビートルズとローリング・ストーンズが好きだったので、同じレコードを買う必要はないということで、弟がビートルズを買って、ピーターがローリング・ストーンズ担当という風にしていたと言う記事を読んで、「家もそうだったな」と思い出しました。でも、うちの場合、逆で、僕がビートルズで、弟がストーンズでした。そんな事を思い出したので、今日は、ストーンズです。
- アーティスト: Rolling Stones
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- 発売日: 2002/08/27
- メディア: CD
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そんな、アルバムですが、解説にはレイド・バックという言葉が盛んに書いてありました。その頃は何も知りませんので、レイド・バックという音楽ジャンルというか、ノリがあるんだと思っていました。このアルバムは聴くと、やっぱりブリティッシュロックですが、なんかアメリカの南部って感じがしたのでしょう。今ならスワンプロックといった所でしょうか?でも、今聴くと、チャーリ・ワッツのドラムや、ビル・ワイマンのベースなんか最初から(デビュー当時)からレイド・バック気味のような気もします。そう考えると、ストーンズの音楽は、何か新しい音楽を取り入れたと言っても、楽器やフォーマットや録音方法が大幅に変わる訳ではなく、あくまで、自分たちで演奏することの出来る形でいつも音楽を奏でてきたと思います。あの頃"ミス・ユー"を紹介する時にラジオのDJは「ディスコを取り入れた」と平気で紹介していましたが、いま聴いてもぜんぜんそんな感じはしません。きっと今の音楽を、消化したつもりで曲を書いたらそういう風になったので、後付けでそうなったのでしょう。
そう考えると、そう単純にロックをやってきた老舗的バンドでもないぞという気もします。キースも結構聴き魔だそうですし、ミックはあくまで理知的なところがあると思います。そしてチャーリーはクール。久しぶりにチャーリー・ワッツのドラム聴きましたが、カッコイイ、本当はジャズドラムを目指していたそうですが、とってもロックなグルーブにあふれ、盛り上げる所は盛り上げ、音もタイトです。いいな。このアルバムの本当の立役者はチャーリーですね。(())