プロミス・ランド ブルース・スプリングスティーンは裏切らなかった

闇に吠える街(紙ジャケット仕様)
ブルース・スプリングスティーン
Sony Music Direct (2005/06/22)
売り上げランキング: 2,489
このページは在庫状況に応じて更新されますので、購入をお考えの方は定期的にご覧ください。

 あまり、読んでいる方がいないみたいなので、孤独な独り言ではありますが、皆さんは、ブルース・スプリングスティーンは好きですか?僕自身は一時期離れていた時もありましたが、高校生のころ「明日なき暴走」を買って感動してから、ずっとファンでした。マニアックな洋楽ファンを装う為には、ブルースのことが好きだなんて、恥ずかしくてなかなか口に出来ない80s末期や、90sのような時期もありましたが、そんな事が恥ずかしくなる、真摯な、絶望へに対して救いの手を差し伸べようとする歌詞に今でも感動します。今月のレココレは、待ってましたと言う感じのブルース・スプリングスティーン特集ですが、読んでいて、Bone in the USA のパブリックイメージが日本ではまだ引きずっていて、認知が「首に青筋をたてて、強いアメリカを主張する、暑苦しいロックンローラー」というイメージから抜け出せないでいると言う記事を読んで、レココレにも書いてありましたが、「全然そんなんじゃないのに」と、思います。80sにロックを聴いていた世代でも、単純に彼が強いアメリカの代表だと、感じていた人はあまりいないのではないでしょうか?佐野元春尾崎豊に代表される、ブルースのフォローワーは、Bone in the USAより前のアルバムに影響を受けていた事は明白ですし、そういったサウンドの方が、実はあの頃の日本でも定着していて、僕はかえって、最初のシングルだったと思いますが、Dancing in the dark の、キーボード中心の音が彼の昔のアルバムをそろえるにつれて後から、非常に違和感を感じ、キーボード中心だった、80sロックに、居心地の悪さを感じはじめるきっかけにもなったことを思い出します。
 ニューアルバムを出したブルース・スプリングスティーン、先の大統領選の時、ケリー候補に支持を表明し、あからさまに反ブッシュキャンペーンをはった彼、常にマイノリティへの視線を忘れず、「俺の責任は現実について書く事」と言う彼、そして絶望に決別する為に生きる道を僕等に教えてくれる、存在でもあります。最近のローリングストーン誌のインタビューで「しあわせな事に忙しくしているよ、忙しくしていない時の理由は、唄うべき事がないということ、いまは唄うべき事があるからね」という彼、レココレにも書いてありましたが、それは喜ぶべき事なのか?悲しむべき事なのか?新作を買いたくなりました。明日にでも買いに行こう。