だみ声は、ルーツミュージックを掘り下げる 2

Carney
 
コメントも頂いたので、だみ声特集です。2回目は、レオン・ラッセルです。今日は台風のせいでいくらか涼しいので、自分の部屋でレコードで聴いています。近年、中古レコードを買う事が多いのですが、何故かというと、単純に安いからです。本気で探せば、300円とか800円とかで、聴きたいアルバムが沢山手に入ります。子供の時から、ドルビーシステムとか雑音が少ないと言う事に神経を使った記憶がないので、レコードを聴くのになんの抵抗もありません。
 ハリー・ニルソンや、アル・クーパーのような、レイ・ブラッドベリの小説にも通じる、アメリカの寂しくて悲しさもあるけれど、懐かしい風景が思い浮かぶアーティストやアルバムが好きです。このレオン・ラッセルのカーニーもそれに当てはまりますが、彼流のブルースやカントリーが、ラグタイム風のピアノや、おもちゃの音のようなオルガンや、メロトロンの音とともに、万華鏡のような不思議な世界に僕等を連れて行ってくれます。自身も素晴らしいミュージシャンですが、サポートメンバーも素晴らしい。彼の音楽の好きなところは、それだけの素養もテクニックも十分に持ち合わせているのに、徒にプログレッシブにならない事、しっかりレコードを作ることを意識しています。そのおかげで素晴らしいメロディの数々を今でも新鮮な気持ちで聴く事が出来ます。そういった、律儀な音楽家然としたところが、ポピュラーミュージックとして、消費されつくされることのない音楽として今でも残っている理由だと思います。個人的にはサウンド的にも冒険なB面が好き。