ガレージパンクのスイッチ MC5

キック・アウト・ザ・ジャムズ

 今日は子供のブラスバンドの発表会でした。家の子はトランペットでした、少人数編成でしたので、家の子供がどんな音を出しているのかわかったのである意味良かったのですが、他の学校の大人数の音の迫力に比べるとすこししょぼかったので、そこが気にはなりましたが、とても上手でした。でも、こういうブラスとかクラシックのコンサートに行くと、身内がいるとかいないとかに関わらず、なんか、むらむらと、ロックを渇望するスイッチというのが、体のどこかにあって、それが、スイッチを押せ押せ、ラウドで、ディストーションかけまくりのエレクトリックギターを聴かせろと要求します。どうしようもない親ですが、生理なのでしょうがない。
 なので、大音量で聴くとそういうフラストレーションがいっぺんに吹っ飛ぶ程歪んでいる、ウェイン・クレーマーとフレッド・ソニック・スミスのMC5「キック・アウト・ジャムズ」を聴いています。ノイジーサウンドで、フラワーやヒッピー文化とは違う形のカウンターカルチャーの代名詞のようなアルバムですが、僕的には、ロックとジャズが、歪みによる、フィードバックで帯電と放電をくり返しながら、戦う異種格闘技のようにも聞こえるのです。たぶん、ジャズスノッブどもには一生わからないし、このアルバムでジャズを感じる僕の耳の方が一層可笑しいと笑うだろうけど、このアルバムに入っている、SUNRAのスターシップは、SUNRAと共振していて、多分世界で最初のまともなカバーに違いないと思うのです。これで、朝からのもやもやはすっかり気分は良くなりましたが、スイッチは入ったままなので、明日からは、ガレージパンクを集中して聴くつもりです。