モーグの元祖は? サンラの宇宙

 shiropさんから、モーグ博士の訃報を聴きました。生きておられたことも知りませんでしたが、オールディーズ洋楽を聴くものにとっては、感慨深いニュースだなと思いました。
 僕にとってモーグ初体験はビートルズアビーロードでした。そのせいで、音的に癒し系と思い込んでいたので、数年後ELPを友人宅で初めて聴いた時どぎまぎしました。
 ところで、元祖モーグシンセを使ったポピュラーミュージックは、結局どのアーティストでしょうか?僕は、アビーロードが好きなので、ずっとアビーロードが、最初と思い込んでいましたが、アビーロードが話にのぼる前は、雑誌ではスティービー・ワンダーとか、名前がよく載っていました。アビーロードに使用されるきっかけはジョージ・ハリスンのソロアルバム「エレクトリック・サウンド」のようですが、それを考えると、1969年のジョージのソロが元祖なのかな?
 本当はアビーロードを聴いても良かったのですが、レコードプレーヤーが壊れていて聴けません。それで、モーグの音をちょっと思い出して、このアルバムを引っぱりだしました。サンラが宇宙に交信するならこの時代ピッタリな楽器ですね。メロトロンではリリカルすぎて地球人しか感動しないので宇宙と交信出来ないし、音程が不安なテルミンは、ジャズミュージシャンには使用に耐えるものじゃなかったでしょう。モーグ博士も天国に行ったなら是非天上へ持って行って欲しいものです。そして、ジョージやサンラに、もう一度モーグの手ほどきをして欲しいものです。そんな、楽しい天国なら、何時でも行きたくなります。
 この、アルバムの2曲目 images がめちゃめちゃ好きなのですが、デューク・エリントンの音楽を本当に理解していたのは、サンラやエレクトリックの時期のマイルスでは無いでしょうか、この曲を聴くといつもそんな事を思います。そんな事を思いながら、空を見上げたのですが、今日は曇り空。モーグ博士は空のどの辺りにいるのだろう?どこ迄行ったのだろう?


Space Is the Place