夏も終わり エレクトリック・レディランド 1

 部屋で、タイプしているのですが、本当に涼しい。夏も終わりですね、ブログに季節の事ばかり書いていますが、季節は僕にとっては生きている意味を見いだす少ないちょっとした幸せに関わるので、ついつい書いてしまいます。
 そんな、季節の変わり目には、このような、ボリュームのあるCDを聴いて、過ごすのが最高の幸せなのですが、ジミヘンのアルバムを最初に聴いたのがこのアルバムだった事が、僕にとっては幸せでした。アマチュアが何言ってんだと言う感じですが、ジミヘンを単なるギターヒーローと捉える事が出来なかったのです。残念な事に、僕が20才くらいの頃はギターヒーローの花盛りのような時代で、「ジミヘンよりうまい」とか速さと技術のF1ラリーのような時代でした。本当にソウルのあるギタリストは俎板にのぼる事もなく、今では、悪名高い(バンドを解散においこんだ)ロビー・ロバートソンも全く無視されたような、感じの時代でした。そんな中で、ジミヘンが素晴らしい作曲家で、アーティストと呼ぶにふさわしい表現力を持った、ミュージシャンであることに、このアルバムは何度でも気付かせてくれました。サイケな、多重録音も、3ピースの演奏も全く同列に提示されているのに、どれにも甲乙つけがたい魅力を備えています。

エレクトリック・レディランド