夏休みも最後 エレクトリック・レディランド 2

 今日は、夏休みをとって家でゆっくりしました。夏休み最後の日なので、夜に家の前で花火でもするつもりです。
 さて、ジミヘンの続きですが、Shiropさんが、素晴らしいクロスレビューを書いておられるので、言う事が無くなった感もありますが、頑張ってみます。このアルバムは、多彩なゲストミュージシャンとセッションしたものを2枚組にした、アルバムですが、明確なコンセプトというものがあるのではなく、それぞれの曲を等価に置く事で、成立しているアルバムだと思います。ジミヘンは優れている優れていないに関わらずミュージシャンそれぞれの邂逅が、音になり、ギターを乗せていくアーティストだったのではないでしょうか?バンドの中のギタリストという位置づけではなく牽引するアジテーターとしての音の革新者だったのです。音楽のジャンルは関係なくギターがのれば自分の音楽にする事の出来る天才だったのです。その意味では、ジャズミュージシャンに近いですが、Shiropさんも書いている様に

「ジャンルを超えよう、既存の音楽から別の地平に向かおう」という音楽群がありました(僕はそう感じてます)。エレクトリック・マイルス、スライ、サンタナコルトレーンとそのフォロワーたち

既存の音楽から別の地平に向かい。そしてスライと共にロックに新しい身体性を持ち込んだ、希有なミュージシャンだったのです。ジミヘンは、僕が生まれた頃に亡くなりました。よく言われる事ですが、「生きていればどんな音楽を作ったのだろう?」と、思います。もしかしたら、ジェームスブラウンや、ジョージ・クリントンとならぶような、ファンクの王者になったかも知れませんし、スライのようにドラッグのせいで、作れなくなり、85年くらいに、ブルースマンとして甦ったかもしれません。

エレクトリック・レディランド