棚からひとつかみ ドアーズの超自然

 昨日の月夜は、幻想的でストレンジなものでした。ひどく中途半端な卑小ともいえる四国の自然ですが、自分的には、ストレンジな空や自然が一瞬ですが、出現する機会が多いので好きだったりします。そんな、月夜にラジカセを持ち出したりして、刈ったばかりの、畑の中で独りドアーズを聴いたりしたら、ホラーな意味ではなく、人間では無いモノ達とコミュニケーション出来る様な気がして、日常とは全く違った雰囲気に浸る事が出来るでしょう。古代であるか無いかに関わらず人間はストレンジな自然の中でそうして生きてきたので、超自然について考えたり語ったりする事が出来るのです。
 レイ・マンザレクのオルガンはまさに昨日のような月夜にぴったりです。知覚の扉を開けようと音楽の持つ力を利用し、ディオニソス的な歓喜を得ようとするジムのボーカルを聴いていると闇を白く照らしていた昨日の月に交歓してカタルシスを得た様な気分に浸っています。
 文章だけみると、イタい人に思えるでしょうが、昨日のようなストレンジな月と、ドアーズはあまりにぴったりとはまってしまいました。
 「ジ・エンド」と映画「地獄の黙示録」についてはまたの機会で。

ハートに火をつけて