イタリアン法事

 今日は、法事でした。このあいだ書いたお墓の移転した先祖の供養と、ひいおじいさんの50回忌の供養です。天気が良くて、新しい供養塔もピカピカとしていました。
 朝から出ての日帰りだったので、慌ただしく、供養された100年以上前の、仏様のことを考える事はあまり出来ませんでしたが、お坊さんの、話が少し良かったのでした。
 要約ですが、「弥勒菩薩が、衆生を救う為に地球に降りてこられるのは、56億7000万年後になるといわれています。ネイチャー誌に書かれてあったのですが、科学的にいわれている、地球の寿命も、56億7000万年後くらいではないかと推定されています。我々は、お釈迦さまが生まれてから2000年程度しか経っていませんが、その宇宙の法則の中の一瞬に生かされているのです。瑣末な事にとらわれて、争ったり、人をおとしめたりしても、この宇宙の中では、塵にもならないのです。今日は、曼荼羅が左右逆に掛かっているのですが、(父が逆に掛けたらしい)宇宙には、本来右も左も上も下もありません。なので、これでも良いのです(笑)」とおっしゃっていました。
 僕は、もうばれていますが、イデオロギー的には左寄りな人間で、思想や哲学に捕われ易い人間ですが、仏教の、森羅万象や、般若心経に書かれている、全ては無である、だから物事に執着してはならないとする、教えは何か心にスッと入って来るものがあります。
 逆に、ナショナルな考え方は、正論だろうが、アジアの人たちへの反論であろうが、どんなモノでも異物になるようです。

 そんな事を考えていたのですが、今日の法事の食事は、車で30分行った所の、美味しいイタリアンレストランを貸し切りでした。てっきり、折り詰めだと思ったので、嬉しい、ハプニングでした。ちょっと前のごはん日記で、ポロネーゼの事を書いたと思いますが、その目から鱗が落ちる思いがしたポロネーゼを食べたレストランです。ちょっと、考えられないような田舎にあるのですが、四国の中でも多分一番のイタリアンレストランです。イタリアンレストランで法事というのも、ちょっと変っていて、親戚の人達も喜んでいました。
 イタリアンレストランに行くとは全く思ってみなかったので、カメラを持って行ってなかったので、残念。携帯で写したので、ブレや暗くてわかりにくいのですが、それと、ぶれ過ぎてわからなかったので二枚だけですが、今日のメニューは

  • 前菜の盛り合わせ
    • フォアグラのコロッケ トマトソース
    • 生春巻き イタリアンサラダ風
    • 戻り鰹のタタキピーマンのタルタル風?
    • ローストビーフの人参の細切りオレンジソース
    • カナッペ
  • ラグーソースポルチーニ茸のペンネ
    • 味である程度作り方を想像出来たので、今度作ってみます。

  • 魚料理 鯛ローストとリゾットの焼きおにぎり風ブイヤベース仕立て
    • これが、スゴい料理でした。鯛のローストの下にリゾットが丸く焼きおにぎりみたいに焼いたモノがあって、それにブイヤベースをスープのようにかけ、アクセントに水菜を散らしていました。鯛を食べながら崩しながら、リゾットと一緒にブイヤベースを味わう。まさにこれぞ宇宙という感じでした。また、目から鱗
  • 肉料理 ステーキと一本ネギのローストほうれん草のソテー
    • 肉が柔らかく、日本のネギともとても合います。僕も良く、洋食にネギを使います。万能なので、それはまたいつか。
  • デザート ナッツのアイスクリームと暖かいチョコレートケーキ
    • このレストランのシェフは、「僕は、パティシエとしても自信がありますよ」と、言っていたのですが、その期待は裏切りませんでした。本当に美味しい、ナッツのアイスクリームは芳醇なのに、さわやか、そしてそれに対比するかのように、丸いチョコレートケーキが暖かく、中に溶けたビターなチョコレートがあってケーキの表面はさくさくしているのに中はしっとり、僕は、お菓子は作れないのでいつもこのレストランでは驚きです。

あー、美味しかった。日帰りなので、ワインは楽しめませんでしたが、大満足でした。