静かな夜に デヴィッド・グラブス

 こう見えて、シカゴ音響派 Gastr Del Solの音楽が好きだったりするのですが、実は、ジム・オルークではなくて、デヴィッド・グラブスの声と、単純でも雰囲気のある音の作り方、静寂な佇まいが好きでした。このアルバムもそんな、彼の素晴らしさが表現されている好アルバムです。
 30数分と短いのですが、かつてブライアンイーノのソロアルバムが、そうであった様に、アンビエントなアプローチであっても、知的に刺激されるのです。

 雪がすこしちらつく、寒い夜に部屋の中でストーブの暖かさを感じながら爽やかで冷たいジンのロックを飲む今日のような夜更けにとてもよく似合います。

Rickets & Scurvy