やっぱりレコが好き。 10cc びっくり電話

 個人的な印象ですが、10ccは、10年周期くらいで、流行ったりCMで使われたりして、俄に注目を集めたりする気がします。今もすこし売れているみたいです。でもいつもアイム・ノット・イン・ラヴだけのような気がしないでもありません。それに、この曲が、車や、インスタントカップスープのCMにふさわしい音楽かどうかは、あんまり考えない様にしています。
僕の印象は、もっとクリスタルで(死語か?)SFな宇宙的な感じが好きなので、矮小された商品に結びつくとは思えないからです。まあ、そんなことはどうでも良いか。
 
 でも、僕が、このバンドで好きな曲は、アイム・ノット・・よりもこのアルバムの、「Don't Hang Up. 」です、確か16才くらいだったと思いますが、初めて聴いた時、めまぐるしく変わる曲の展開にゾクゾクした事を憶えています。それと、その当時80sの最新の録音技術と比べても、全然遜色無い、素晴らしい音の世界に一気に引き込まれました。ギズモとか、録音技術のことはよくわかりませんでしたが、まるで最新の音楽を聴いている様な感じが、好きだったのを憶えています。
 今、聴くとさすがに時代を感じますが、10ccのサウンドが、ギズモを使っているとはいえ、基本的にギターとボーカルをオーバーダビングした、今のアーティストに通じるようなレコード芸術を作るということにとても巧みなバンドだったということに今更ながら驚きます。下手したら、このアルバムの方法論をそのまま使ってもいけるかも、という感じすらします。
 唐突に終わる事で有名なこの曲「Don't Hang Up. 」から、有名な放題が名付けられたこのアルバム。電話が切れた後の「ジー」の後の余韻が素晴らしく、就寝前に聴くと良く寝れる感じがするのは僕だけ?

 ゴドリー&クリームの素晴らしさは、よく話題になりますが、僕は、ゴールドマン&ステュアートのソングライティングコンビも好き。分裂後のゴドリー&クリームと10ccについてはまた書きましょう。(いつもこればっか)

びっくり電話+2