不定期特集 僕のプログレ 1 STEREOLAB

 ザ・バンドのビック・ピンクのことを考えていたら、僕なりにプログレな音楽について考えてみたくなりました。
 
 全くの気まぐれなので、適当な感じもしないでもないのですが、
 
 僕にとっての、プログレな音楽とは、中古レコード店のレコード棚で、ちょっと高めの価格設定になっていて、なんか、ヒプノシスとかの独特なジャケから発するオーラみたいな物が、近寄りがたくさせる英プログレではなくて、音楽の変遷の中で、それ以前それ以後では音楽が変ってしまったのでは無いかと思える決定的な影響を与えたと思える盤の事を自分ではプログレだと思っているのです。なので、キンクリとか、イエスとか、演奏のスゴいバンドとかは出てこないかもしれません。あくまで、自分流なので異論はあると思いますが、プログレという定義は後付けでも全然かまわない気がするので、ちょっとした不定期な特集です。
 
 ステレオラブの音楽は、計算されている様に見えて、スゴく感覚的な要素が高く音のコラージュセンスを非ロックの中から拾い出して、そしてそれまでのコード進行や、メロディとサウンドで構成されていると信じられていたポップのセオリーを無視したかの様に、フィルムの編集作業がそうである様にカットしながら、つなげていく。
 ポップにはそもそも定義はなく、そんなポップなフィルムの切れ端が必要なのだと、閉塞しそうになる、ともすれば陥りがちな良い曲を作る作曲という作業をポップから解放しているように思えるのです。

 Emperor Tomato Ketchup