戦争と記憶 8月6日 

歴史は繰り返されるという言葉の本当の意味

 今年の、広島原爆の日広島市長の言葉は、いつもと同じ様な宣言ではなく、一つの進歩が見られました。WEBみると、北朝鮮の核開発に触れていないだとか、何も変わっていないと書かれアカ呼ばわりされていたりするのですが、変っていないのは核保有国の現状であり、戦争を続けようとする、アメリカ、イスラエルの方なのです。



 今回の宣言では、
「都市を攻撃目標にするな(Cities Are Not Targets)プロジェクト」
 が、小さな一歩として歩み出そうとしている事が、書かれています。
 小さな、と書いたのは、本当の戦争においては、まさにイスラエルが行っている戦争、国連決議や国際世論を無視し、市民の頭の上に爆弾を落とすように、実際の戦闘においては何の抑止力も持たないからです。ですが、だからと言って、この宣言に意味がないとは思いません。


 この、試みは、米国の1139都市が加盟する全米市長会議で採択されました。
核兵器は、人間を殺傷する事、都市を壊滅させる事を目的とした非人道的兵器です。
国家であろうとも、保有する権利も、使用する権利もありません。


 今朝、自動車メーカーの朝のFM番組で広島市長のインタビューがありました。その中で、「歴史はくり返されるという意味は、意訳で、実は本当の意味があります。『歴史を記憶しないもの達が、同じ事をくり返す。』という意味なのです。」とおっしゃっていました。
 多くの、被爆者の方々が、「二度とくり返してはならない、過ちなのだ」と、原爆とそして戦争の事を伝えてきました。


 残念なことに広島・長崎の意味を無視したい人、そして、原爆ドームすら、必要ではないと言いきれる人がいます。若い人でも、ナチュラルなナショナリストと称して戦争への想像力を、拒否する人もいます。


 歴史を忘却するものが、同じ過ちをくり返す。
くり返してはいけない歴史がここにあります。


我々は、戦争の事を忘れず、伝えていく義務があります。
そして、未来永劫、核兵器が使われる事のないよう行動しなくてはなりません。

平和宣言