恐怖のスロッビング・グリッスル

 このアルバムは、怖いという評判で、どんなだろうと、前から聴きたかったというアルバムですが、評判の通り怖い。
 テクノティックなサウンドや、ジャズなのかサイケなのか現代音楽なのかよくわからないサウンドと定期的に繰り返されるリズム。性倒錯や連続殺人者を歌ったといわれる歌詞に乗せて、平易でも狂気たっぷりなボーカルと、ノイジーなギターが僕を襲ってきます。
 

 音響的に聴くことや、テクノポップの祖として聴いたりすることも出来ちゃうんですが、音楽を聴くという事は、ワーグナーの音楽を聴くまでもなく、精神の高揚をどこか目指していると思うんですけど、このアルバムはその精神の高揚というものを徹底的に排除した様な作りになっていて、それが、ある意味現代に通じているという事を教えてくれます。

 感想というと、教えて欲しくもないのに、ここが何年も前に殺人があった現場なんだよと教えてくれる様な感じといったら良いでしょうか。

 これを聴きながらは眠れんな。


 ちなみに、メンバーが微笑んでいる場所は自殺の名所だそう。うーん、そういうヨーロッパ人の徹底したところ、ちょっと嫌いかも?

ちょっとだけ救いなのは、活動は休止していたみたいですが最近活動を再開しているみたいで、WEBサイトもあります。
それが、ちょっと良い感じにおじさんおばさんになっているんですよ。
このアルバム知っている人は必見です。

スロッビング・グリッスルのサイト


ソニック・ユースのキム・ゴードンの修羅な感じが好きな方はどうぞ。


という事は、オラもこれ好きって事か?

20 Jazz Funk Greats