台風 台風 どどどどどっどー はっぴいえんど

 台風です。今は風は強くないですが、家の前の川が氾濫しそうなくらいの雨が降っています。子供の頃、台風の目をみた事は忘れません、実家の前の川が台風の度に木の橋が流されたり河底やコンクリートがはがれたりして変化していくのがとても面白く、(当事者は大変だったろうけど)台風の後に必ず川を見に行っていました。
 そんなことを思い出しながら、今日は台風がタイトルになっている、はっぴいえんどの曲を聴いて過ごしています。もはや、全く説明のしようがないくらいの名盤で、多くの人が語っているので、特に書く事もないように思いますが、台風の時には、B面の曲順を反対にして、「台風」を聴いてから、「あしたてんきになあれ」を聴きます。家にあるのは高校生の頃買った、アナログ盤のみですが、わざわざ針を何度も戻しています。今思うと、みんな聴いていたボウイとかジュンスカとか尾崎とか全く聴かずに、買うのが恥ずかしかったくらいいけてないジャケのはっぴいえんど(ブログの小さな写真でも十分キモい)にハマっていたおかしな高校生でしたが、彼らがいなかったら偏屈な只の洋楽オヤジになっていました。ボウイに代表される、少しカタカナの横文字を取り入れた、おかしな歌詞に拒否反応を示していた僕には、はっぴいえんどの日本語歌詞の方がしっくりくるものでした。それと、彼らの演奏力にまいったのです。おかしな話ですが、バッファロー・スプリングフィールドを、はっぴいえんどの後に友人と一緒に聴いたのですが、二人共「はっぴいえんどと一緒だ」と、笑った記憶があります。逆じゃんという感じですが、今活躍している多くの若手ミュージシャン達も、彼らが再評価されつつあった同時期くらいにはっぴいえんどを知ったのではないでしょうか?
 しかし「あしたてんきになあれ」の細野晴臣細野ベースは今聴いてもクールネスですごいカッコイイ。
風街ろまん(紙)