棚からひとつかみ リノリウムの床 アラン・トゥーサン

crayola2005-09-15

サザン・ナイツ

 今、ニューオリンズはハリケーンでとても悲しい被害に遭っているニュースを見ると、ニューオリンズR&Bが好きな僕としては、とても悲しみを受けます。ブッシュは、「人種差別意識はない」と言いはりますが、9.11テロのとき、何分間も何もしなかった人にふさわしく、全くの嘘でしょう。
 今日の棚からひとつかみはニューオリンズR&Bの名プロデューサーである、アラン・トゥーサンのソロアルバムです。10数年前の21才くらいに買ったアルバムですが、マーティン・デニーのような、エキゾチックな万華鏡サウンドがそこに繰り広げられていて、能天気な、ニューオリンズR&Bを予想していた僕は、このプロデューサーのブラックミュージックの系譜に入りきらない音楽性にびっくりした記憶があります。素晴らしい作曲家であると同時に、サウンドリエーターとしても一級です。このアルバムを聴いて、細野晴臣が影響を受け、「はらいそ」だったか、「泰安洋行」だったか忘れましたが、このアルバムの「サザンナイツ」とそっくりの曲があった事も思い出します。
 そんな、アラン・トゥーサンですが、なんかで読んだんだけどスタジオは、安っぽい、リノリウムの床だったそう。そんなスタジオで沢山の名盤が吹き込まれたのです。