Be My Last hikkiの悲しみと愛

 ブックオフで、セドリしていると、日本の歌謡曲が結構なボリュームでかかっていて、サザンなんかがかかると、あまりの卑小さにげんなりすることすらあるのですが、最近は、hikkiのBe My Last と サンボマスターの これを愛と呼ぶんだぜ がかかるとセドリは上の空で聴いていたりします。hikkiの新曲は、とても母性を強く感じるボーカルと、透明なアコースティックギターの響きが、悲しさを演出していて、深く聴いてしまいます。
 生きていた頃のヨハネパウロが、ブッシュの戦争に対して深く悲しみを表明し、多くの人達の前で憂いてみせたのですが、多くの人が政治的と見たのに対し。それを、僕は「本当に悲しんでいるんだ、世界の悲しみをこの人は受け入れているんだ」と妙に感動した事があります。愛と悲しみはある時、同義になる事があるのをその時知ったのです。
 hikkiの新曲はそんな悲しみと愛が同義になった奇跡的な曲です。祈りと悲しみを考えてしまいました。