スライ&ザ・ファミリー・ストーン はちっとも古くない

 帰りの通勤で、単調な車の中でなんかこうクールで強いグルーブが欲しくなって、夕食後スライ&ザ・ファミリー・ストーン の FRESHを聴いています。何故か惹かれるものがあってこのアルバムターンテーブルに乗る回数が多いのですが、スライの音楽は当時、影響力が強く、あらゆるミュージシャンに消費し尽くされたはずなのに、聴くたびに新しいグルーブというか、ちょっとした、ドラムのフィルとか、オルガンの間のとりかたとか、もちろんベースラインにも、グルーブがひそんでいて聴くたびに、新鮮な感じがします。ブラックミュージックは知らずに同時に新しいグルーブを生みだすシンクロニシティした科学的に説明できないような音楽空間を持っていると思うのですが、そんな共時的なグルーブがここに詰まっているような気がするのです。
 Babies Makin' Babies と Let Me Habe It All の演奏がスゴい。洗練されたファンクというのは、音のない間から、グルーブ(緊張感)が溢れて止まらないんだけど、たとえが陳腐だけどまさに止まらないマグマだな。
Fresh