ポジティブリスト

 仕事の内容が、がらりと変わったという話は何度も書きましたが、その中で、農産物・特用林産物に関する仕事も関っていて、第一次生産者の立場から今問題になりつつあるのが、トレーサビリティの問題と、この春施行されようとしている、残留農薬についてのポジティブリストの問題があり、個人的にも色々と考えなければならない問題だなと思っています。
 何度も、このブログで右な言説や、ある制度への拒否感を書いてきましたが、愛国心だけで日本の文化は守られるのではなく、日本の文化を守ろうとするなら、まず食生活と、日本の作物への愛着を作る事から始まるのではないかと個人的には思っています。
 いつも対比して考えるのは、仏のことであり、フランス人の食へのこだわりは半端ではなく、自らの首をしめるような産地の限定、ワイン・チーズに始まる規格へのこだわりは、食に対するというより、国の存在にも関る問題として捉えている様な気もするのです。
 狂牛病(BSE)や輸入食品の残留農薬から端を発したこの問題ですが、子供や自分たちの口に入る物は安全な物を食べたいという欲求は自然人として当たり前なものなので、第一次生産者の立場からだけでなく、自分たちがどれだけ汚染された食品を口にしているのか、それを変えるのには官主導だけでなく、消費者の立場からNOと言える姿勢を持っていなければならないと思うのです。
 わかりにくい文章でしたが、この問題についてはブログの性格からして反則ですが、これからも自分なりに書いてみます。

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