プログレでアンビエントな夜を

 プログレには、成立した時から、アンビエントな側面があると思います。リアルタイムの頃は、正座してレコードプレイヤーの前でプログレを聴いたという人もいたみたいですが、肩の力を抜いてリラックスして聴くプログレもあると思いますので、今日はブライアン・イーノです。近年の音響派を聴いたせいで、もはや、このアルバムは、ブライアンの目指した非ロックに聴こえないのですが、だからと言って、やはりオリジナルな音楽で、それ以後のロックにとても影響を与えたと思います。
 僕の学生時代には、アンビエントミュージックというのが、ヒーリングミュージックとして定着し始めた頃で、渋谷のパルコや、六本木のWAVE(今は無いんですが)で良く耳にしましたが、ブライアン・イーノの音楽はただのヒーリングとは言えない、プログレ臭がどんな作品にもあって、多分それは、コンセプトがはっきりしていて、やみくもにダラダラと演奏しているのでは音楽にならないという風にも聴こえます。

アナザー・グリーン・ワールド(紙ジャケット仕様)