On Your Way Down 2 リトル・フィート ディキシー・チキン

 高校生の頃は、渋谷陽一の影響からか何故かブリティッシュロックを多く聴いたような気がします。そのうちソウルミュージックを聴き始めてブリティッシュ一辺倒から脱却し始め、上京してから、このバンドを知ってから大きく僕の音楽人生は変わっていったと思います。音楽サークルに入りバンドを組んで、グルーブという意味と、音楽の素晴らしいフィールを知り始めた僕にはこのバンドは、とっても良い教科書でした。



 この頃の状況といえば、イカ天などのロウテクか、音楽を忘れたかのようなハイテクなヘビメタのどちらかを目指すみたいな、雰囲気が周りにはあって、辟易していて、リトルフィートの曲を演奏したいなと思い、バンドに相談したらあっけなく却下。乗ってくれるメンバーがいなくて困っていたら、後輩がこういうアメリカのロックが好きだというので、引き込みました。なので、メンバーは2人。


 仕方ないので、アンプラグドが流行るのは、それから4年も5年も後の事ですが、後輩のアコースティックギターとボーカル。そして僕はエレクトリックギターでスライドギターをして、リトルフィートのウィリンを学園祭で演奏しました。全く受けず、女の子は変態N君のイカ天的バンドに群がって行きましたが、とっても満足だった事を覚えています。後で、ハイテクが弾けると有名なタッパがブーツも含めて190cmありそうなヘビメタ兄さんに「スライド出来るなんてすげーな、この大学で1人しかいないぞ」と言われて、プチ嬉しかったのを覚えています。


 そう言えば、最近スライド弾いていません。あの頃、ローウェル・ジョージのスライドは、もう寝ても覚めてもという感じでコピーしたな。
 この、コンプレッサーのかかった、スライドはサウンドも最高ですね。
はっぴいえんどアメリカに行き、その時のレコーディングでローウェル・ジョージ鈴木茂が影響を受けたのは有名な話ですね。そして、細野さんのニューオリンズ


 ニューオリンズR&Bも当然リトル・フィートで知りました。このアルバムのアラン・トゥーサン作曲のOn Your Way Downも素晴らしいカバーです。現リトル・フィートの中心人物ビル・ペインのピアノも素晴らしいです。ただ、冒頭のオリジナルのアラン・トゥーサンのミスタッチを直したのは賛否が分かれるか?(ミスタッチかどうかもわからないけど、コステロの新譜ではミスタッチのまま弾いている。ということは、ミスタッチでは無かったのか?)
うーん、結局このアルバムのこと詳しく書けなかった。
また次にしましょう。


最後に、このバンドを教えてくれた、ピーター・バラカンさんに感謝。
 
Dixie Chicken