真夜中に駆ける ソニック・ユース Rather Ripped

 
 明日は、資格の試験日です。試験の勉強と先週の週末の土曜は、毎年恒例の夜の動物園、日曜は松山の花火大会とイベントもメジロで、忙しかったな。
 でも、もう焦ってもしかたないので、今日は勉強はやめています。脳から化学記号や、薬品名がはみ出してきそうです。 NH3 アンモニア とか、C6H5OH フェノール とか高校生の頃ちゃんと覚えていたのかなと思えるよな化学記号を、こんな年になって覚えるなんて。
 真剣に勉強したのがこの3週間なので、すぐ忘れてしまいそうです。けれど、この化学の勉強、ブログのネタに十分になる程、色々と面白かったので、今度書いてみます。「スイヘーリーベ」 以外にも周期表の覚え方も沢山あるんです。イオン化傾向なんか高校生の頃教えてくれたら一発で覚えたのにという、裏技な覚え方があるんです。

 


明日に備えてリラックスする為に今日は現代のグレイトフル・デッドソニックユースの新譜です。ギターのとってもアンビエントな響きが心地良いのです。

 レヴューでは、ジムオルークが抜けて音響や現代音楽的ではなくてストレートなロックに回帰と書いていましたが、今迄のソニック・ユースの路線から、特に外れているとは思えませんでした。(みんなげんきんなんだから)

 ギターの話をしてしまいますが、彼ら独特のユニゾンが含まれたオープンチューニングの響きは、変らないのですが、インディーズ時代に戻ったような印象があります。
アルペジオと、ハーモニックスと、もはやアンビエントな鳴りをするフィードバック。
ニューヨークのモダンなギターロックバンドとしていままで活動してきたのですが、どんなふうに変化して、そして帰って行くのか。
ロックの宿命ですが、常に新しい音楽を奏でる事が、叶わないとするなら原点に戻ってアルバムを作るという事は、そう珍しいことではありません。
が、そのような場所が有るかどうか、そしてレコードを作り続けることは、その時の環境や時代やメンバーの状態まで、よほどの幸運が無い限り出来ないと思うのです。ソニック・ユースのように、モダンであることがバンドの条件だったバンドにこのような場所が用意されていなかったら?

 

 ファンとしては、つらいのだけど、このアルバムの回帰的な響きが、現在に有効かどうかについては、疑問があります。この、世界でも屈指のエレクトリックギターロックバンドが古色蒼然として行くのをみるのはつらい気もします。
 どこか、そんな終わりへの予感のするアルバムでした。

でも、リー・ラナウドの曲の、サウンドのモダンな響きと、才気はかわりません。
それと、このバンドのギターの気持ちの良いノイズは唯一無比です。絶対カタルシスを感じる曲が必ずある所も大好き。必ずイカせてくれるイケメンの彼氏みたい(おいおい)

 正統ニューヨークロックバンドとしての位置づけは、もう不動のものがあると思います。サウンドの第一印象でなんかみんなに勧められないのが玉にキズだったりするのだけど、このバンドについては、わかってくれる人だけで良いかという気もします。


ラザー・リップト