セロニアス・モンク の ポップな不協和音とリズム

セロニアス・モンク好きなのに、何故かブログで紹介した事ありませんでしたので、今日はモンクの紹介です。


 セロニアス・モンクのピアノを最初にマトモに聴いた時、ジャズの巨匠のありがたい音楽というより「すげーポップだなー」と思いました。


 その、ポップという意味は、ポップスを聴いているときと同じ様に、気持ちがウキウキする感じと言ったら良いのでしょうか?良く聴くととっても不協和音なコードがなっていて、ピアノの右でソロを弾いていても、左手で、不思議な不協和音をポリリズムで奏でています。きっと音楽的に分析すると高度なのでしょうが、それを感じさせない、ポップなメロディとリズムです。


 モンクと言えば、不協和音と、不思議なメロディが良く引き合いに出され、それが、ジャズの中でも、特異だとされていたのですが、彼のバンドのベースを聴いていると、きちんとリズムを刻んでいるので、彼のメロディと演奏は、リズムがとても重要な要素であって、そのリズムを出す為に、不協和音を使っているのではないかと思えます。


 いわゆる西洋的な音楽の概念の極端な反対をいくものであって、メロディはリズム、リズムはサウンド、そして、ピアノはグルーブ(スイング)という音楽の三位一体を、身体で表現しているような感じを受けます。


 モンクの音楽のフォローワーは実は少ないような気もするのですが、ジャズ以外の音楽やピアニスト以外の人達の中にいて隠れて見えないだけなのかもしれません。


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