Kind Of Blue  マイルス・デイヴィス

 モダンジャズの代名詞みたいなアルバムです。マニアックなアルバムをと思ったのですが、誰でも知ってるじゃん、という超有名盤でプチジャズ特集を締めくくりたいと思います。

 というか、CDの棚もレコードの棚みても、フリーの少しも入ってないモダンジャズというものが本当に無いので仕方ないだけだったりします。

 レコで持っているのですが、確か、高校の時に弟に無理矢理買わせた様な記憶があります。
 これを聴きながら、「ええやん」とか言いながら、飲んではいけないものを飲んでいた様な気がします。(アルコールね)一緒の部屋にいた、弟にも当然飲ませ、2人で酔っぱらって、(ほんの少量だけでその頃は酔っぱらいました)廃校寸前の近くの小学校のプールに行って夜中に真っ裸で泳いだり、テープで録音して深夜に屋根に登り聴いたりした事を思い出します。


 そんな事を、繰り返していたので、そのせいかどうかは未だ不明ですが、殆ど勉強しなかった僕は三流私立大学に、ようやく滑り込み、2年後弟は、誰からも大丈夫といわれていた、有名国公立大学に落ち、2流私立ですら落ちてしまいました。

 1年浪人して弟は無事合格しましたが、アルコールの悪い癖を教えたのは他ならぬ僕なので、プチ後悔しました。


 まあ、そんな嘘か本当かわからない話はどうでも良いとして。


 このアルバム、モードって何だべと理解しようと、20才の頃、一生懸命聴いた気がしますが、結局バップがゆっくりになって、コードが少なくなったんだと言う事がわかっただけでした。それ以上の難しげな事はさっぱりでした。

 でも、芸術的なモダンジャズってこんな感じという、フォーマットは完璧に作られていて、なんか、ジャズでも聴いてみるべという時に、こんな最適なアルバムはありません。


 コルトレーンが入っているのに、とっても都会的な、ニューヨークのスタジオしか感じさせない、アナログな、中音域のふくらみの暖かい録音、ピアノの残響は押さえ気味なのに、マイルスのトランペットには、雰囲気重視で残響がかけられています。録音の事はよくわからないんだけど、こういう戦略的な作られ方も、このアルバムが名盤になった訳の一つかも?

 人それぞれだと思いますが、このアルバムのコルトレーンの演奏は、彼の演奏の中でも結構つまんない方だと思います。多分、真面目だったので、適当に流す事が出来なかったんでしょう。なので、コルトレーンを聴きたくてこのアルバムを引っぱり出す事はまずありません。

Kind of Blue