サイケと分類出来ない、独特なロックンロール ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
サイケというと僕が高校生だった頃、ロッキング・オンなどでは、あの頃入手困難だったヴェルヴェット・アンダーグラウンドが筆頭に挙っていて、疑問にも感じていませんでしたが、今、サイケを聴こうという気持ちでこのバンドを聴くと、十把一絡のガレージパンクの世界ではなく
このバンドがいかに特別なバンドだったかを、今更ながら感じます。
ルー・リードの作曲の唄を聴くと、ニルソンと同じ様な古き良き50sからのアメリカンミュージックへのノスタルジックと、直線的なロックンロールへの憧憬が隠されていて、それが、どこ迄もシンプルにネイキッドになっても確実な存在として、僕たちの心を揺らすのです。
評価はあまり高くないけど、素晴らしいポップミュージックとしても聴けるベルベット・アンダーグラウンド最後のアルバム。
この後、ルー・リードは、ジョンやジョージが目指したロックンロールの表現の形を展開して行くようになるのです。
どこか、ジョンやジョージの音楽の生き方に通じるものがあると思います。
この、編集盤の ボーナストラック Ocean はあまりに美しく儚い夢のよう。
彼岸すら見えます。