ストレンジデイズ ドアーズのまぼろしの世界
まだ、喘息中。苦しさは、痛みを越えて、快楽へと変りそうです。
こんな時聴きたくなるのが、ベタな洋楽ですが、ドアーズのセカンド、ジム・モリソンの喉を振り絞った叫びが、僕の喉に力と勇気とそして、厭世観と哲学を与えてくれます。
ジムモリソンのまぼろしの世界は、本能の壊れてしまった人間世界に蔓延する、道徳や理性を越えようとした結果生みだされた、彼の中でしか存在し得ないユートピア。
ユニコーンやドラゴンのいる世界。そして無法な王やそれに付き従うならず者達、野望のある者と勇気ある者達の戦いと死。
「世界の再生を願っている。」と歌われ、そして音楽が終わったとき。
ジム・モリソンの想像したまぼろしの世界と、僕たちの想像する卑小な世界は、あまりにかけ離れていて、寂しくなる。
音楽が終わったら、明かりを消して。
演出されたジャケの写真は素晴らしすぎて、出来過ぎ。
他のカットが見たくなるという、欲求が抑えられません。